生きることをあきらめない

原発不明がん、末期癌をあきらめない

癌=がん とは悪性腫瘍のことです。

がんがはじめにできた場所を原発部位と呼びますが、 転移巣(原発部位から飛んできたがん病巣)が先に発見され、 がんが発生した臓器がわからない場合を「原発不明がん」と呼びます。

一般的に何か体調が悪くて症状が出てきた場合や健康診断で異常が見つかった場合は、 血液検査や尿検査または便検査などとともにレントゲンなどの検査を行います。
それらの検査によって、何かができていることがはっきりすると、 そこの細胞や組織を採取(細胞診または生検)して検査します。 病気の種類によっては、身体の表面にできものができる場合もあり、 一部を切ってそこの細胞や組織を検査(生検)します。 その細胞や組織を顕微鏡で調べて(病理検査)、その結果によって、 がんができていることがはっきりするとがんの診断が確定します。 それから、がんが他にも拡がっているかどうかを調べ、 その人に合った治療として外科療法や薬剤による治療や放射線療法が考えられます。

多くの場合は、がんがどこからできてきたのかがはっきりしていますので、 肺がんや胃がんなどのように、がんのできてきた場所の名前がついたがんの診断が確定します。 ところが、原発巣がごく小さかったり、 診断が難しい部位では病理検査でがん細胞は確認できたものの、 どこからがんができてきたのかわからない時があります。 以前は、膵臓がんや肺がんなどの身体の深いところにあるがんの診断は大変困難でしたが、 レントゲン検査などの画像診断の進歩により原発不明がんは数%までに減少しました。

原発不明がんは、多くの場合原発部位よりも転移部位のがんのほうが大きくなって発見されたのですから、一通りの検査後は原発部位を特定するための検査に時間をかけるより、原発不明がんとして治療を開始することもあります。したがって、原発不明がんには厳密にはいろいろな種類のがんが含まれている可能性がありますが、がんの拡がり方が通常のがんの拡がり方とは違っていることも多いため、原発不明がんというまとめ方で研究なども行われています。 このような原発不明がんについて、最後まで原発部位がわからない場合も多いのですが、 その後の経過などから原発部位がわかった場合を調べてみると、肺がんや膵臓がんが多いようです。

原発不明がんに対する統合医療の可能性

がんが多臓器へ転移することで末期がんと診断されてしまうと、 病院での積極的な治療が終了してしまうことがあります。 そのような場合でも西洋医療以外の統合医療で治療を継続することができます。 統合医療にはパン酵母抽出のベータグルカンやフコイダン等のサプリメントの他、 温熱療法などが利用されています。