生きることをあきらめない

大腸がん、末期癌をあきらめない

癌=がん とは悪性腫瘍のことです。

大腸は「結腸」と「直腸」からなるので、大腸がんを発生部位によって区別するときは、 その場所に応じて「結腸がん」または「直腸がん」と呼びます。 大腸がんはその形態によって大きく2種類に、すなわち腺がんと、表在腺のがんに分けられます 。大腸がんの90~95パーセント占めるのは、粘膜層の腸線に発生するがん(腺がん)です。 これは、大腸の内側にできるポリープ(良性腫瘍)一部ががん化、すなわち、悪性腫瘍へと発展し、腸壁の内部まで浸潤していくものです。通常、ポリープが大きいほど、それががんに変わる確率が高くなります。しかし、このタイプの大腸がんは比較的発見が容易です。またポリープががんに変化する間でには何年もかかるため、ポリープのうちに切除すればがんを予防することができます。

これに対し、もう一方の表在性のがんは、はじめから粘膜表面にそってがん病巣が広がります。そして、腸壁の内部に広がったり、腸の外側に飛び出したり、しないため、通常の造影剤を用いたX線撮影などでは発見しにくく、かなり進展するまで気付かないことが少なくありません。しかし近年、大腸がんの検査技術は急速に進歩しており、最近では、初期がんでも発見率が80パーセントを超える検診法開発されています。

がんの病期は、病巣の大きさや深さ、転移組織にどのくらい進入しているか、 転移しているか、手術が可能かどうかなどさまざまな要点から決定されます。 臓器ごとに病像が大きく違い、病期の決め方も異なります。 胃がんの場合であればまず粘膜に発生します。 数年粘膜にとどまっていますが、少しずつ大きくなり、やがて粘膜下層へと広がります。 ここまでが早期がんになります。

人工肛門

直腸や大腸の一部を摘出手術した場合、 正常な大腸の一端を穴をあけた腹壁に結合したときの便の排出口のことを人工肛門といいます。