子宮がん、末期癌をあきらめない
癌=がん とは悪性腫瘍のことです。
子宮に生じるがんは、大きく分けて3つあります。
第1は「子宮頸がん」、第2は「子宮内膜がん(子宮体がん)」、そして第3は「子宮肉腫」です。
子宮頸がん
主に子宮頸の内側を覆う粘膜の細胞ががん化します。
多くの場合、子宮頸が膣に突き出している部分(外子宮口)に生じます。
ほとんどの子宮頸がんはウイルス感染を原因とします。
感染から子宮の正常な細胞ががん化するまでには通常、かなりの時間がかかります。
また、一般に子宮頸がんは進行も遅く、発生場所に長い間とどまっています。
子宮頸がんは子宮頸にそって、子宮体または膣の方向に広がっていきます。
がんはさらに、子宮頸を骨盤につなぎとめる組織(子宮傍結合組織)に移り、
そこから骨盤壁にも拡大します。しかし、卵巣をおかす例はは少ないとされています。
子宮頸がんは、リンパ液の流れに乗って転移します。
がんの初期段階でも、5人に1人はリンパ節に転移しているとされています。
はじめに骨盤のリンパ節がおかされ、腹部の大動脈のまわりのリンパ節にがんが転移します。
まれに、血流に乗って肺や肝臓にも転移します。
子宮頸がんは扁平上皮がんと腺がんに分けられます。
扁平上皮がんは子宮の内側をおおう平らな細胞ががん化したもので、
子宮頸がんの全体の80~90パーセントを占めます。
もうひとつの腺がんは、粘液を分泌する腺の細胞ががん化したもので、
5~20パーセントがこのタイプです。
腺がんは進行しやすいうえ、放射線治療による治療効果も低いため、
扁平上皮がんより予後(治療後の経過)が悪いとする専門家もいます。
このほか、両者の特徴を合わせもつ混在型のがんもあります。
子宮内膜がん(子宮体がん)
子宮体に発生するがんは、子宮内膜がんと子宮肉腫があります。
しかし95パーセント以上が、前者なので子宮体がんといえばふつう子宮内膜がんをさします。
子宮内膜がんは、子宮体の内側をおおう子宮内膜ががん化したものです。
子宮内膜はもともと増殖する性質を持った細胞であり、
妊娠を維持する黄体ホルモン(プロゲステロン)がないときにやや高温の状態が続くと、
はてしなく増殖する、つまり腫瘍になることが知られています。
子宮内膜がんは、はじめは内膜にとどまっていますが、
まもなく子宮体の筋肉をおかしていき、ついには骨盤壁や、直腸、膀胱へと拡大します。
子宮体の内部や卵巣に広がったり、膣に向かって広がることもあります。
またリンパの流れに乗るのも速く、子宮頸のまわりや骨盤、腹部の大動脈のまわりなどのリンパ節に転移します。まれに、血流に乗って肺や肝臓、骨などにも転移します。子宮内膜がんのほぼすべてが腺がんです。その4分の3は「類内膜線がん」といい、子宮内膜の腺から発生します。次に多いのが腺がんと良性の上皮腫瘍が混在する「腺棘細胞腫」というがんです。
さらに、腺がんと上皮がんの混じる「腺上皮がん」「乳頭状漿液性がん」
「明細胞腺がん」「未分化がん」などもあります。
後者4つは、類内膜腺がんより悪性度の高いがんです。
子宮肉腫
子宮の結合組織(筋肉、骨、靱帯、脂肪など)から発生するがんです。
子宮肉腫は3種類に分けられます。
第1は、子宮の筋肉から発生する「平滑筋肉腫」です。
第2は「子宮内膜間質肉腫」といい、子宮内膜の腺をささえる間質の細胞ががん化します。
第3は「癌肉腫」というもので、上皮に生じるがん(=狭義の癌)細胞と肉腫の細胞が混在しています。
子宮肉腫の半数は第3の癌肉腫です。
子宮がんへの統合医療
子宮がんが転移が発覚することで病院での治療を拒否されてしまうことがあります。 そのような場合でも西洋医療以外の統合医療で治療を継続することができます。 統合医療にはパン酵母抽出のベータグルカンやフコイダン等のサプリメントの他、 温熱療法などが利用されています。