中皮腫、末期癌をあきらめない
癌=がん とは悪性腫瘍のことです。
胸部の肺あるいは心臓などの臓器や胃腸・肝臓などの腹部臓器は、
それぞれ、胸膜・腹膜・心膜などという膜に包まれています。
これらの膜の表面をおおっているのが「中皮」で、この中皮から発生した腫瘍を中皮腫といいます。
したがって、中皮腫には、その発生部位によって、胸膜中皮腫・腹膜中皮腫・心膜中皮腫などがあります。
また、中皮腫には、悪性のものと良性のものとがあります。
悪性のものには限局性(1ヶ所にかたまりを形成するようなもの)
とびまん性(広く胸膜や腹膜に沿ってしみ込むように発育するもの)とがあります。
良性のものは、すべて限局性です。
悪性中皮腫はかなりまれな腫瘍ですが、
その発症には、アスベスト(石綿)が関与していることが多いといわれています。
この腫瘍はかなりまれなものであり、例えば悪性胸膜中皮腫は肺がんに比べるとその頻度は1%以下です。
胸水
胸膜液は、通常は、胸膜(肺を包んでいる薄い膜)の表面をなめらかに保つために少量が作られます。
胸水とは、この液が異常に多くたまることです。胸水にはいくつかの型があります。
漏出性胸水とは、肺内の正常な圧力に障害が起こることにより引き起こされます。
漏出性胸水の原因の中で最も多いものはうっ血性心不全です。
滲出性胸水は、肺疾患の結果として現れます。滲出性胸水の原因疾患としては、
がん、結核、薬の反応、肺の感染症、中皮腫(アスベスト肺)、サルコイドーシスなどが挙げられます。
胸水の原因と型は、胸腔穿刺により液のサンプルを採取して調べます
(局部麻酔をして肋骨の間から針を胸腔内に刺し、液を採取します) 。
統合医療の可能性
がんが多臓器へ転移することで末期がんと診断されてしまうと、 病院での積極的な治療が終了してしまうことがあります。 そのような場合でも西洋医療以外の統合医療で治療を継続することができます。 統合医療にはパン酵母抽出のベータグルカンやフコイダン等のサプリメントの他、 温熱療法などが利用されています。