生きることをあきらめない

口腔がん、末期癌をあきらめない

癌=がん とは悪性腫瘍のことです。

口唇のがん

口唇がんは唇にできるがんで、主に外側の乾燥した部分にできるがんをさします。 口の内側のの粘膜面にできるがんは「頬粘膜がん」にふくまれます。 口唇がんの90パーセントは以上は下くちびるに発生します。 そしてそのほとんどが「扁平上皮細胞」と呼ばれる、表皮のもっとも外側にある保護膜のすぐ下にある細胞ががん化したものです。しかし、まれに、扁平上皮細胞の下にある基底細胞ががん化したり、悪性黒色腫(メラノーマ)を発症することもあります。口唇がんは他の部位のがんよりも発見されやすく、症状の進行が遅いため、、重症化することが少ないのが特徴です。下くちびるのがんが上くちびると接触して転移することがまれにありますが、あごや首などのリンパ節への転移はさほど多くありません。そのため、口唇がんは、早期発見と早期治療によって比較的治癒しやすいがんといえます。

舌がん

舌がんの大半は舌の表面をおおっている粘膜の上層にある扁平上皮細胞ががん化したものです。 舌がんがもっとも生じやすい部分は舌の側面(舌縁部)で、次が舌の裏側、そして舌根です。 舌根にできるがんは、「中咽頭がん」にふくまれます。 舌の内部はリンパ管に富み、 また常に運動しているため、初診の舌がん患者の30~60パーセントは、 すでにリンパ節に転移しています。 がんが転移しやすい場所は、あごの下側と左右のリンパ節、それに首筋のリンパ節です。 舌から遠く離れた肺などに転移(遠隔転移)がみられると、予後、(治療後の成績)は不良となります。

頬粘膜がん

頬粘膜がんは、口腔内のほおの粘膜面および、くちびるの内側の粘膜面、歯茎(歯肉) とほおの境界部分の粘膜、そして、奥歯の後方(臼後部)の粘膜にできるがんをいいます。 なかでも臼後部をふくむ後方部に多く発生します。ここにできるがんは容易に転移します。 例えばくちびるの粘膜にできたがんくちびるの外側へ転移しやすく、 歯茎をほおの境界部にできたがんは歯茎や歯槽に転移します。 これらはまた、下あごやあごの左右にあるリンパ節へも転移し、 さらに、肺などへの遠隔転移も少なくありません。 リンパ節への転移は頬粘膜患者全体の50パーセント前後、遠隔転移は約20パーセントにみられます。 頬粘膜がんの90 パーセント以上は、粘膜の表面をおおう「扁平上皮」と呼ばれる細胞に生じます。 腺がんは多くありません。

歯肉がん

歯肉がんの治療後の経過は一般に不良です。 これは、がんが隣接するあごの骨(顎骨)にきわめて早期から浸潤するためです。 また、あごやくちびる、口腔低(舌の下のU字型の部分)などやわらかい組織にもがんは浸潤し、 あごや首のリンパ節への転移も患者の40パーセントにみられます。 歯肉がんの大半は、表皮ももっとも上側にある扁平上皮細胞に生じます(扁平上皮がん)。 これに対して、悪性エナメル上皮腫(歯が発生する過程でがん化したもの)は多くありません。 また、歯肉がんは上下の歯肉に発生しますが、その60~80パーセントは下あごの歯肉にできます。 とりわけ下あごの臼歯のまわりの歯肉ががんになりやすいとされています。 上下の歯肉ではがんの特徴がいくらか異なるため、治療法も若干違います。

唾液腺がん

唾液腺にできる腫瘍には、非常に多くの種類があります。 (WHO=世界保健機関の分類では18種類)。 そらからの約80パーセントは耳下腺に現れます。 残りの大半(約15パーセント)が顎下腺に生じ、舌下腺や小唾液腺にできる腫瘍は多くありません。 また、耳下腺にできる腫瘍の多くは悪性腫瘍(がん)ではなく、良性腫瘍です。よく見られる良性腫瘍は、良性混合腫瘍、単形性線腫、ワルチン腫瘍などの粘表皮様腫瘍、それにオンコサイトーマなどです。 これらの良性腫瘍は、周囲の組織に広がったり、生命をおびやかしたりすることはありません。 しかし通常、これらは手術で摘出します。 ごくまれに、良性の腫瘍でも、長期間放置したり、再発をくり返したり、 摘出しきれなかったものが悪性に変わることがあります。 一方、唾液腺にできる悪性腫瘍(がん)には、 扁平上皮がん・悪性混合腫瘍・粘上皮がん・多形腺腫・腺がんなどがあります。

末期がんに対する統合医療の可能性

がんが多臓器へ転移することで末期がんと診断されてしまうと、 病院での積極的な治療が終了してしまうことがあります。 そのような場合でも西洋医療以外の統合医療で治療を継続することができます。 統合医療にはパン酵母抽出のベータグルカンやフコイダン等のサプリメントの他、 温熱療法などが利用されています。