ベータグルカン（βグルカン）は椎茸(シイタケ)や舞茸(マイタケ)などのキノコ類やパン酵母などの酵母に多く含まれている。少量ならこれらの食品からベータグルカンが摂取できるが、大量に食するにはサプリメントや健康食品の利用をすることが手軽であり、即効性もあるだろう。
ベータグルカン（βグルカン）を摂るタイミングとしては、空腹時が効果的である。これは小腸の内壁にある免疫細胞にベータグルカンを作用させるために、腸が空に近い空腹時が適しているからだ。
ベータグルカンは大量に摂取した場合でも、ベータグルカン（βグルカン）は通常の食材に近い食物繊維成分なので、特に大きな健康被害や副作用のリスクは少ない。しかし、質の悪い不純物の多い粗悪品の場合には、不純物が引き起こす事例が多いので注意したい。
ベータグルカンは食物繊維の一種であるため、消化されずに腸まで届く。そのため、消化器官内のコレステロールを吸着して体外へ排泄する働きがある。これによって、ダイエット効果だけでなく、体内や血中のコレステロール値上昇を抑える効果もある。
血中のコレステロール値が高くなると、血管にコブができ、血管を細くして、血液の流れが悪くなる。その結果、動脈硬化を引き起こす。また、コレステロールが増えすぎると、脳卒中や高血圧を進行させてしまう原因になるから危険なのだ。
コ レステロール値を正常に保つには、悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増加させることが重要だ。悪玉コレステロールが増加する第 一の原因は肉やバターに代表される動物性脂肪の多い食品を過剰摂取することだ。だから、低脂肪の食品や食物繊維の多い野菜類などを食べることで、コレステ ロールが上昇しないような食生活を心掛けることは、健康を守る基本なのだ。摂り過ぎたコレステロールを除去してくれるベータグルカン（βグルカン）の効果は現代人には非常に ありがたい。